【9月8日 AFP】熱帯暴風雨「ハンナ(Hanna)」は6日未明、米南東部沿岸のノースカロライナ(North Carolina)州とサウスカロライナ(South Carolina)州の州境付近に上陸した。ハンナは風速約30メートルの勢力を保っていたが、速度を上げながら大西洋岸を北上していくにつれ勢力は弱まっている。

 米国上陸に先立ち、ハンナはハイチを直撃し、同国では500人以上が死亡している。依然として数千人が食料や清潔な水、避難施設を必要としており、人道的危機が懸念されている。

 また、国連児童基金(ユニセフ、UN Children's FundUNICEF)によると、ハンナによる洪水で子ども30万人を含む約65万人が被害を受けているが、緊急支援物資の輸送は困難な状況にあり進んでいないという。

 一方、ハンナを超える被害が予想されているハリケーン「アイク(Ike)」について、フロリダ(Florida)州当局は注意深く監視していく構えで、同州のチャーリー・クリスト(Charlie Christ)知事は、9日にもアイクが同州南部を直撃するとの見通しを示し、警戒を呼びかけている。(c)AFP