
【11月16日 AFP】バングラデシュ南部を15日直撃した勢力の強いサイクロン「Sidr」で、当局は16日、これまでに243人が死亡し多数の家屋が損壊、避難者数は数万人にのぼっていると発表した。
一方、民間のテレビ局ATN Banglaは16日、独自の調査結果を発表し、犠牲者の数を550人としている。
「Sidr」は15日夜、ベンガル湾(Bay of Bengal)から上陸、北上し、16日早朝に首都ダッカ(Dhaka)を通って現在は勢力を弱め、北東部シレット(Sylhet)州に向かって進んでいる。最大瞬間風速はここ数年で最大規模の61.1メートルから66.6メートルを記録した。
政府の災害対策本部は16日、死者243人と発表するとともに、被害がさらに拡大するとの見方を示した。死者の多くは、強風にあおられたり倒木によって損壊した家屋の下敷きになったとしている。AFP特派員によると、これらの家屋は、竹とブリキで作られ、壊れやすい構造をしていたという。
過去に繰り返しサイクロンの被害を受けてきた沿岸部では、数万から数十万人が特設の避難所で一夜を過ごした。同地では何度もサイクロンの大規模な被害に遭っている。
民間UNB通信によると、南部では送電線が切断され停電が発生、また「数え切れないほどの」家屋が倒壊した。学校や家が吹き飛ばされたとの証言もある。
南部Satkhira地区では、17人を乗せて川を渡っていたボートが転覆し、岸まで泳ぐことができなかった高齢の男性1人が水死した。
関係当局者は当初、死者数は少数にとどまるとの楽観的な見方を示していた。(c)AFP/Salim Mia


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