【11月7日 AFP】3日に噴火したと誤って伝えられたインドネシアのジャワ島東部にあるクルド山(Mount Kelut)の火口湖中央に島が出現した。科学者らは6日、この島が噴出口をふさいでいる可能性が高いとの見解を発表したが、今後、圧力で押しのけられる恐れもあると警告を発した。

 数千人の住民らが居住するクルド山では、前月16日に最高レベルの警報が発せられて以来、まだ完全な噴火は起こっていないが、(島出現の)事態に当惑する科学者らは、次に何が起きるかは予測不可能だと語る。

 火山学者Saut Simatupang氏は、全長約100メートルの島が火口湖の表面から高さ20メートルほど姿を現していると推定。湖の水温は計測装置が故障するほど上がっているという。

 同氏は、「コルク栓のような役割を果たしている島が新しく生じたものなのか、あるいは1990年の噴火時のマグマが火口湖の底で固まったものなのか、まだ判断しかねる」と語る。(c)AFP