【11月2日 AFP】米国立ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)は1日、カリブ海上で発生した熱帯低気圧「ノエル(Noel)」をカテゴリー1のハリケーンに指定した。

 1日午後の時点でノエルはバハマ諸島を通過、勢力をさらに強めつつ最大風速33.6キロメートルで沖合を北北東に移動し、大西洋に向かっている。ノエルによる死者はドミニカ共和国とハイチで合わせて107人に達した。

 ドミニカ共和国では、これまでに73人が死亡、27人が行方不明となっている。当局の発表では、全壊住宅が664棟、ほかに1万5600棟以上が被害を受けた。6万2428人が避難し、そのうち2万1503人が政府が用意した避難所に収容されている。同国政府は災害復興資金として、総額1億ドル(約115億円)の緊急融資を国際金融機関に求めている。

 一方、隣接するハイチでは、死者が34人に上り、14人が行方不明になっている。(c)AFP/Nicanor Leyba