【10月26日 AFP】カリフォルニア(California)州で発生した大規模な山火事で、米国境警備隊(Border Patrol)は25日、メキシコ国境で4人の身元不明の焼死体を発見したと発表した。州および郡当局の発表を基にしたAFPの集計によると、山火事の死者数は9人となった。

 発表によると遺体は男性3人、女性1人で、サンディエゴ(San Diego)近郊の山間部Barret Junction地区で25日午後3時30分(日本時間26日午前7時30分)、国境警備隊員によって発見された。身元は不明だが、国境を越えようとした不法移民の可能性があるという。

 当局や人権団体などは不法移民らに対し、無理に国境を越えないよう呼びかけている。

■放火犯数人を逮捕

 一方、カリフォルニア州オレンジ郡(Orange County)当局者は、21日に3か所から出火したとされるサンティアゴ・キャニオン(Santiago Canyon)の山火事は放火によるものと断定、放火犯の逮捕に15万ドル(約1700万円)の懸賞金をかけた。

 また米紙ロサンゼルス・タイムズ(Los angeles)は26日、同州サンバーナーディーノ(San Bernardino)警察が放火犯とみられる容疑者1人を追跡した後に射殺し、ヘスペリアHesperia警察が放火容疑で男性1人を逮捕したと報じている。

 サンディエゴ保安官事務所は、サンディエゴ市内で略奪容疑で2人を逮捕した。このうち1人は消防士に偽装していたという。(c)AFP