【9月14日 AFP】テキサス(Texas)州に上陸したハリケーン「フンベルト(Humberto)」は13日、熱帯性暴風雨に勢力を弱め、ルイジアナ(Louisiana)州を東へゆっくりと横断している。

 全米ハリケーンセンター(US National Hurricane Center)によると、現地時間13日午後、フンベルトは熱帯性暴風雨に変わり、最大風速15メートルと勢力を落としながら、ルイジアナ州を北東に向かっている。地元当局は家屋や建物の倒壊や水害への警戒を強めている。

 2005年のハリケーン「カトリーナ(Katrina)」被害の記憶も新しいルイジアナ州では、フンベルトはチャールズ湖(Lake Charles)付近を通過した。地元災害対策当局者は、「トレーラーの屋根を吹き飛ばし、木を次々となぎ倒して送電線を断絶した」という。

 フンベルトが通過したテキサス州では、これまでに1人が死亡。CNNが地元当局の話として伝えたところによると、80歳の男性が強風に吹き飛ばされた鉄製の屋根に当たって死亡した。当時の最大風速は秒速37メートルだった。また、石油精製所が閉鎖となったほか、激しい雨で浸水した道路や可動式家屋が流され、送電線が切断されるなどの被害をもたらした。(c)AFP