
【8月22日 AFP】過去40年で最悪の洪水被害に見舞われている北朝鮮で、国防委員会(National Defence Commission、NDC)が復旧作業の陣頭指揮をとっている。
韓国の聯合(Yonhap)ニュースが22日、北朝鮮国営平壌放送(Radio Pyongyang)の報道を傍受して明らかになった。
金正日(キム・ジョンイル、Kim Jong-Il)総書記が委員長を務める事実上の国家最高権力機関が復旧作業に乗り出したことは、洪水被害の深刻さを物語っているといえる。
ラジオ放送の中では、平壌鉄道局(Pyongyang railway bureau)の高官が「国防委員会の指示に従い朝鮮労働党、北朝鮮政府、労働機関高官らが被害地域に出向いた結果、われわれは再建と復旧を遂げつつある」と語った。
韓国の北朝鮮専門家は聯合ニュースに対し、国防委員会が洪水被害を指揮することは過去にもあったが、同委員会の介入は被害の深刻さを示すと同時に、洪水被害をうけて10月に延期された南北首脳会談への影響を避けるため、復旧を急ピッチで進めたいねらいがあるとみられるとの見方を示した。
北朝鮮政府発表によると、洪水による被害で死者および行方不明者は約300人に達し、30万人が家屋を失ったほか、45万トン相当の穀物が流出した。これは年間収穫量の11%にあたる。また6つの道(県に相当)で、鉄道、道路、鉱山などが損壊した。
これらの被害状況を鑑みて、国連(UN)の世界食糧計画(World Food Programme、WFP)は21日、北朝鮮に対し3か月間にわたり21万5000人分の緊急食糧援助の実施を発表した。WFPによると、北朝鮮も援助実施にあたりWFP職員の受け入れを了承したという。(c)AFP
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