
【8月20日 AFP】15日にペルーで発生した大地震の被災者、グティエレス(Gutierrez)さん一家は路上で煮炊きをし、地震で崩壊した自宅の裏手で寝泊まりしている。
地震で壊滅的被害を受けたピスコ(Pisco)には、グティエレスさん一家のようにがれきやちりの中で、余震の恐怖にさらされながら暮らす人々が大勢いる。今回のマグニチュード8.0の地震では、町の70%が損壊した。
ペルー政府は町の再建を宣言したが、約束が果たされるまでは、グティエレスさん一家のように、かつて自宅があった場所の周辺で過ごすことを余儀なくされそうだ。
グティエレスさん一家18人は地震に見舞われるまでは、町の中心部に程近い、部屋が5つの質素な平屋で幸せに暮らしていた。れんが造りの住宅で、壁は青く塗られていた。
被災後、子ども10人は別の町に住む親族の元に預け、大人8人はピスコにとどまり、野外での寝泊まりを続けている。この時期、夜間はセ氏10度まで冷え込む。
今回の地震では、ピスコだけで300人以上が犠牲となった。グティエレスさん一家全員が無事だったことは、幸運だったといえる。
地震発生時に家にいたのは祖父母2人のみだったが、友人が崩れ落ちる住宅から2人を庭に連れ出し命を救った。両親と子どもたちは学校や仕事から帰る途中だったが、がれきの下敷きになることなく無事自宅にたどり着くことができた。
家族の中の年長者は、崩壊した自宅前でプラスチックのいすに座り、近隣の住民たちとおしゃべりをしながら過ごしている。ただ、町中に充満したちりを避けるために、マスクを手放すことはできない。
このような状態でも、一家はピスコを離れるつもりはないという。一家は100年以上受け継いできた土地に、いつかまた、より頑強な住宅を再建し、壁を以前のように青く塗ることを夢見ているのだ。
一方、被災地で捜索活動に当たっていた救急チームは20日、被災地を後にし始めた。今後は略奪に対応するため、次段階の救援、治安維持活動が開始される。
15日に発生した地震では少なくとも503人が死亡、約1600人が負傷した。最終的な死者の数は540人に達するおそれもあるとみられている。(c)AFP/Laurent Thomet/Marc Burleigh




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