【8月19日 AFP】15日に大地震が発生したペルーで15日、救援物資の配布の遅れから被災者らの間で不満がもれ始めている。この大地震では約500人が犠牲となっている。

 時間の経過と共に略奪や暴力の報告が増え続ける中、同国のアラン・ガルシア(Alan Garcia)大統領は、被災地への軍隊増派と治安の安定化を約束した。

 最も被害が大きかった南部沿岸の街ピスコ(Pisco)の空軍基地では、カルロス・バジェホス(Carlos Vallejos)保健相が物資配布の遅れについて言及。問題はあるとしながらも物資の配布は行われているとした。また、同相によると、被災地では1500人の医療関係者らが感染症の拡大防止のため力を注いでいると述べた。

 災害発生から3日、確認された犠牲者の数は500人で、負傷者は1600人強となっている。また行方不明者の数はいまだにはっきりとしておらず、少なくとも約20万人に影響が出たとみられている。

 一方で、18日にはピスコの仮設病院施設で赤ちゃんの誕生が確認され、「苦境の中での奇跡だ」とガルシア大統領は語った。(c)AFP/Laurent Thomet