【ワシントンD.C./米国 8日 AFP】気象局(NWS)は7日、北極圏から張り出した寒気によりニューヨークから五大湖沿岸にかけての北東部から中部の諸州が豪雪に見舞われていると発表した。

 NWSによると中部、東部(特に北東部)では現在も非常に寒い状態が続いている。寒気に覆われた地域の気温は前週以来、平年より6.7度から12.2度低くなっており、この状態は今週末まで続く見込み。

 今回の寒波は「北極圏に開いた大きな寒気の入り口」から南下しているという。寒さが緩むのは、気流が変化し太平洋からの暖かい空気が入り込む次週始めから半ば以降になる見通し。今冬の気温は、とても低いものの「記録的なものではない」という。厳しい寒さはミネソタ(Minnesota)、ウィスコンシン(Wisconsin)、アイオワ(Iowa)およびイリノイ(Illinois)の4州で続いている。

 大雪をもたらしたのは五大湖の「湖水効果」とされる。同効果は、寒気が暖かい五大湖の湖面上を通過する時に発生するもの。

 湖水効果によりオンタリオ湖(Lake Ontario)の東側に位置するニューヨーク州オスウェゴ(Oswego)では、今後1昼夜で15から25センチほどの積雪がある見込み。CNNテレビによると、最近5日間における同市の降雪量は1メートル58センチに達したという。

 写真は5日、凍り付くミシガン湖の湖岸。(c)AFP/Getty Images/Darren Hauck