
【台北/台湾 29日 AFP】台湾での地震から3日が過ぎた29日、地震の影響で基幹海底ケーブルが損傷し発生した通信障害の復旧に向けた取り組みが、影響を受けた東南アジア各地や台湾近辺諸国で各国で行われている。
台湾当局は、障害が発生した地域の90%を網羅する光ファイバーケーブル6本のメンテナンスのため、作業船5隻を現場に派遣したと発表した。復旧作業は 1週間程度と見ている。台湾通信最大手「中華電信(Chunghwa Telecom)」も、復旧作業の補佐に作業船3隻を派遣した。
英字紙チャイナ・デーリー(China Daily)によると、中国でも、China Netcomが損傷回線復旧のための作業船2隻を派遣したほか、他社が3隻を派遣する予定だという。
一方、香港では、固定通信最大手PCCWが広報を通じて「全てが回復に向けて動いている」と発表した。「ウェブサイトへのアクセスはまだ繋がりにくい状態だが、台湾向けを含む全地域への国際通話とローミングサービスは、完全に復旧した」
韓国ではインターネット、電話サービスのほとんどが29日までに復旧した。しかし、韓国通信最大手、KT(Korean Telecom)が運用する41回線を含む49のビジネス専用回線は不通のままだ。
東南アジア地域での通信最大手、シンガポールテレコミュニケーション(Singapore Telecommunications)は、インターネット大手、ブラックベリー(BlackBerry)など多数のネットサービス業者が影響を受けいることから、復旧を目指し「司令センター」を設置した。「海底ケーブルコンソーシアムのメンバー企業と密接に協力し、一刻も早いケーブルの復旧に取り組む」
一方、マレーシアとタイでの復旧作業は遅れている。タイ通信公社(CAT Telecom)の話では、タイでは全回線の50%しか復旧していないという。「タイはまだ幸運なほうだ。東南アジアではインターネット回線が全滅状態の地域もある」と同公社職員は説明する。
インターネット通信容量が17%まで落ち込んだインドネシアでは、完全復旧まで1か月かかると通信当局はみている。Basuki Yusuf Iskandar情報通信担当相は「(地震による)通信障害はインドネシアにとって大問題だ」とジャカルタポスト(Jakarta Post)紙に語っている。
中華電信は、海底ケーブル障害による損失額を1億5000万台湾ドル(約5億4700万円)と予測する。しかし、専門家は、海底ケーブル障害での全体的な経済的損失を見積もるには時期尚早と見ている。
台湾を26日襲ったマグニチュード7.1の地震では、海底ケーブルが損傷したほか、2人が死亡している。
画像は東南アジアの通信網を図示したもの。(c)AFP
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