【9月20日 AFP】米オクラホマ(Oklahoma)州の湖で、高速道路警察隊(ハイウエー・パトロール、Highway Patrol)が新型ソナー装置の試験中に発見した湖底に沈んだ車2台から、6人の遺体が発見された。迷宮入りとなっていた約40年前の2つの事件の解明につながるかもしれないと、関係者は期待している。

 オクラホマ州ハイウエー・パトロールの隊員らは先週、釣りやボート遊びの名所となっている同州フォス湖(Foss Lake)で新型ソナー装置の試験を行っていた際、湖底に2台の車を発見した。泥に埋もれ、さび付いた2台は17日に引き揚げられた。

 このうち、1969年型のシボレー・カマロ(Camaro)の内部には、1970年に同州セイヤー(Sayre)で行方不明になった10代の若者3人の遺体がある可能性があるとして捜査官らが慎重に調べている。

 一方、もう1台は1950年代に発売された型のシボレー(Chevrolet)で、カスター郡(Custer County)保安官事務所の声明によると、1969年に失踪届が出された3人と「よく似た特徴の」遺体が見つかった。

 このシボレーの車から祖父の遺体が発見されるかもしれないと考えている人がいる。デビー・マクマナマン(Debbie McManaman)さんは米NBC系列のテレビ局KFORに対し、行方が分からなくなった祖父ジョン・アルバ・ポーター(John Alva Porter)さんについて「衝撃的な出来事で、ずっと忘れられずにいました」と語った。「父がよく祖父の夢を見ていたのを覚えています。仕事が終わるとすぐ母と一緒に車で出掛けて、祖父を見つける手がかりを探し回っていました」

 カスター郡のブルース・ピープルズ(Bruce Peoples)保安官は、検視局が遺体の身元確認に当たることを明らかにし、「身元を特定し、事件を解決して何が起きたかを知ることが家族にとっては非常に重要だ」と述べた。(c)AFP