【9月12日 AFP】フランス・パリ(Paris)の観光名所ルーブル美術館(Louvre Museum)で8月、中国人観光ツアー客が偽造された入場チケットを所持しているのが見つかった。背後に偽造グループが存在するとみて警察が捜査している。

 ルーブル美術館の関係者がAFPに語ったところによると、同美術館では8月、数回にわたって中国人観光客や中国人ツアーガイドが偽造チケットで入場しようとした。最初のうちは一目で偽造と分かる粗悪な出来だったが、8月14日に押収された数枚は「非常に完成度が高く、本物のチケットの完全なクローンだった」という。

 同美術館は翌15日に刑事告訴した。その後も数日にわたって偽造チケットが発見されたが、「8月26日以降は1枚も押収されていない」という。

 仏司法筋によると、警察はこの件に関してツアーガイド数人を聴取したが、刑事訴追された人物はいない。また、偽造チケットが発見されたのと同時期に隣国ベルギーの税関当局から、中国発の小包の中に隠されたルーブル美術館の偽造入場チケット3600枚を押収したと仏当局に連絡があったという。(c)AFP