【9月11日 AFP】米モンタナ(Montana)州の裁判所は、新婚1週間の妻が夫を崖から突き落として死なせたとして、この女を第2級殺人罪で起訴した。裁判所が10日、裁判資料を公表した。

 ジョーダン・リン・グラハム(Jordan Linn Graham)被告(22)は、今年7月7日、夫のコーディ・リー・ジョンソン(Cody Lee Johnson)さん(25)と一緒にグレーシャー国立公園(Glacier National Park)にハイキングに出かけ、ジョンソンさんを殺害した罪に問われている。被告は9日、裁判所に出廷した。

 グラハム被告は当初、夫が友人と車で出かけた後に行方不明となったと警察に話していたが、その後、虚偽の証言をしたことを認めた。地元紙ミズーリアン(Missoulian)に掲載された宣誓供述書には次のように書かれている。

「グラハム被告によると2人の口論はどんどん激しくなった。口論の中、グラハム被告が後ろを向いて立ち去ろうとした。するとジョンソンさんが腕をつかんだという。グラハム被告はジョンソンさんの手を振り払い、本人によればそのまま立ち去ることもできたが、しかし怒りのあまり、ジョンソンさんの背中を両手で突き飛ばし、その結果、ジョンソンさんは顔から崖下に転落した」

 ジョンソンさんの遺体は7月12日、公園内の「ループ(Loop)」と呼ばれる有名な展望台の下で見つかり、19日の検視で致命傷となった傷が崖からの転落と一致すると結論づけられた。

 2人は、事件の8日前に結婚したばかりだった。(c)AFP