【8月9日 AFP】米ニューヨーク(New York)の地下鉄車内で死んだサメが見つかる騒動があったが、その謎が8日、ニューヨーク郊外の海辺を訪れていた市民によって明らかにされた。

 事の発端は7日、クイーンズ(Queens)行きの地下鉄N線の車内で生臭い体長1メートルのサメの死骸が見つかったことだ。乗客がサメの写真を撮り、インターネットに投稿したことから話題となった。

 一体、サメがどうやって地下鉄に「乗り込んだ」のかをめぐり憶測が広がっていたところ、ブログサイト「Gothamist」が8日、読者から送られてきたという写真を公開した。読者が6日に受け取ったというメールに添付されたその写真には、この読者の娘がニューヨーク郊外コニーアイランド(Coney Island)の海辺で、地下鉄の車内で見つかったのと同じに見えるサメの死骸とともに写っていた。観光客でにぎわう海辺に打ち上げられたサメの死骸は、すぐに記念写真の絶好の被写体となっただろう。

 読者が受け取ったメールには、「男の子たちは怖がってサメに近づこうともしなかったが、わたしの娘は堂々とサメを持ち上げてみせた」と書かれていたという。

 読者の娘とともにコニーアイランドを訪れていて、海辺で写真を撮影した近所の女性は、地下鉄車内に放置されていたサメは海辺で見たサメだと確信している。N線の起点はコニーアイランドだからだ。女性は、「ニュースで(地下鉄車内の)サメを見て大笑いした。あれは私たちのサメよ!ってね」と、Gothamistに語っている。

 都市交通局MTAMetropolitan Transportation Authority)によると、サメはシーフード好きのギリシャ人が多く住む終点のアストリア(Astoria)駅に到着後、廃棄処分したという。(c)AFP