【7月31日 AFP】米連邦検事局によると、首都ワシントン(Washington D.C.)にある建造物に緑色のペンキをかけ汚損したとして29日に逮捕され、器物損壊の罪で起訴された中国人の女が30日、裁判所に出廷した。

 ロリ・パーカー(Lori Parker)判事はJiame Tian被告(58)に対し、審理が始まる来月2日までの勾留を命じた。捜査は現在も継続中。

 裁判所の文書によると、被告は中国のパスポートを保有しているが、米国滞在ビザは27日で失効していた。ワシントン大聖堂(Washington National Cathedral)で警察官が「被告の母国語」で質問したところ、ロサンゼルス(Los Angeles)に住んでいたと答えた以外は何も話さなかったという。

 女は大聖堂にある像やオルガンにかけられたものと「類似した緑色のペンキが入った清涼飲料水の缶のようなもの」を所持していたため、その場で逮捕された。器物損壊の重罪で有罪判決を受けた場合、最長10年の禁錮刑と最大5000ドル(約49万円)の罰金が科せられる。

 首都ワシントンでは最近、ワシントン大聖堂のほか、国立公園ナショナルモール(National Mall)にあるエーブラハム・リンカーン(Abraham Lincoln)大統領の座像などにも緑色のペンキがかけられていた。(c)AFP