【7月31日 AFP】内部告発サイトのウィキリークス(WikiLeaks)に膨大な米軍機密情報を漏えいした罪に問われたブラッドリー・マニング(Bradley Manning)陸軍上等兵(25)の軍法会議で、裁判長のデニース・リンド(Denise Lind)大佐は30日、米政府の機密を漏えいしたスパイ行為の罪で、被告に有罪を言い渡した。しかし、最も重い罪状であった、国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)を故意に助けたとする「敵ほう助罪」については無罪とした。

 この判決は、米メリーランド(Maryland)州フォートミード(Fort Meade)での軍法会議で、2か月に及ぶ徹底的な審理の末に言い渡された。軍服に身を包んだマニング被告は、判決が9分間かけて言い渡される間、ほぼ何の感情も示さなかった。刑の量定は31日から始まり、最長で1か月続くとみられている。被告には最大で計136年の禁錮刑が言い渡される可能性がある。

 同被告は3年余り前、イラクの首都バグダッド(Baghdad)近郊で情報分析官として勤務していた際に身柄を拘束され、以後軍の施設で勾留されている。今年になって、ウィキリークスに70万もの機密文書を漏えいしたことを認めていた。30日の判決では、同被告に対する22件の罪状のうち2件を除く全てで有罪が確定した。(c)AFP/Arthur MACMILLAN