【7月29日 AFP】伊・ローマ(Rome)郊外の街トッレ・スパッカータ(Torre Spaccata)で27日、青色のタキシードに身を包んだ「エレガントな」強盗犯が小売2店舗に相次いで押し入った。日刊紙テンポ(Il Tempo)が28日、報じた。

 目撃者の話によると、30歳前後とみられる犯人は、小売店「ユーロスピン(Eurospin)」と「リドル(Lidl)」の2店舗にタキシード姿で強盗に入り、1000ユーロ(約13万円)足らずの現金を奪ってスクーターで逃走したという。

 事件発生当時、店内にいた店員らは、犯人はとてもエレガントだったが、熱波に見舞われている最近のローマでの変装としてはいまいちだったと話している。とりわけ「リドル」の店員1人は、「私たちは1か月前にも強盗に遭っていたこともあり、レジの女性もタキシード姿の男を見て怪しいと思ったようです。日陰でも気温が40度になるのに不自然ですからね」と同紙に語った。

 犯人は顔を隠していなかったことから、地元の警察当局は監視カメラ映像の提供を呼び掛けている。(c)AFP