【7月21日 AFP】イラクの首都バグダッド(Baghdad)で20日夜に爆弾事件が相次ぎ、65人が死亡、190人が負傷した。イラクは2008年以来の治安悪化を抑制するのに苦戦しており、今月の死者はこれまでに520人を上回っている。

 警察関係者と医療関係者によると、この日はバグダッド市内で12台の自動車と道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発。バグダッド南方のマダイン(Madain)でも爆発があった。

 バグダッド市内の爆発は、イスラム教の断食月ラマダン(Ramadan)中に行われる日没後の断食明けの食事(イフタール)を済ませ、買い物をしたりカフェでくつろいでいた市民を直撃した。中でも市内中心部では、カラダ(Karrada)地区で自動車爆弾2発の爆発で12人が死亡し、ザフラニア(Zafraniyah)地区では自動車爆弾2発と道路脇の爆弾1発が爆発した。

 AFPが治安関係者や医療関係者から入手したデータを集計したところ、イラクでは今年初めから攻撃による死者が2700人を上回っている。(c)AFP