【7月18日 AFP】インド東部ビハール(Bihar)州の小学校で16日に無料の学校給食を食べた子供たちが体調不良を訴えて死亡者も出た問題で、同州のP・K・シャヒー(P K Shahi)教育相は17日、給食に殺虫剤に含まれる化学物質が入っていた可能性があると述べた。

 同教育相は「死亡は食中毒によるものではない。食べ物への毒物混入であることは間違いない」 と述べ、毒物混入が事故だったのか、それとも故意によるものだったのか警察が捜査中だと述べた。

 この事件でこれまでに22人が死亡し、30人がまだ入院している。シャヒー教育相が記者団に語ったところによると、入院しているうち3人は深刻な状態だが生命は救えるかもしれないと医師らは話しているという。

 原因についてシャヒー教育相は、給食に使われた野菜に殺虫剤に含まれるリン酸塩がわずかに付着していた可能性があることがこれまでの捜査で分かったと述べた。

 17日朝には4歳から10歳までの20人の子供の遺体が、問題の給食が出されたビハール州サラン(Saran)地区マスラク(Masrakh)村の小学校の近くに埋葬された。 死亡者が増える中、怒った住民たちは棒などを手に町に出て、バスなどの警察車両の窓を割ったり、ポリスボックスを倒したりした。

 ある地元当局者は、「サランでは怒った数百人が16日夜遅くから抗議行動を始め、このショッキングな事件に責任のある政府の役人に厳しい処置を要求している」と話した。 (c)AFP/Imran Khan