【6月2日 AFP】フランス中部リヨン(Lyon)市内で、学生寮を狙い最大80件の窃盗を繰り返していた男が、入口ドアに残っていた耳の跡が手掛かりとなり、警察に犯行への関与を断定された。

 警察関係者が1日語ったところによると、容疑者のグルジア人の男(26)は2月に現行犯逮捕され、その後の捜査で男の耳の跡が、同様の窃盗事件があった市内約80か所のドアに付いているのが確認された。

 耳の跡は指紋と同じく、人によって異なる。男は中に人がいるかどうか探る手段として入口ドアに耳を当てて音を聞いており、耳の跡はこの際に付いた。警察関係者は、こうして聞き耳を立てる「古いテクニック」が(犯行の際に)非常に役立つ場合がある、と付け加えた。

 警察によると、リヨン一帯ではこのところ民家を狙った窃盗事件が急増。1日平均約19件発生し、東欧出身者の窃盗団が関与している事例が多い。リヨン警察は4月16日にも、75件の窃盗事件に関与した疑いでグルジア人4人を逮捕している。(c)AFP