【4月24日 AFP】米ボストン・マラソン(Boston Marathon)爆発事件の容疑者兄弟の母親が、数年前に米連邦捜査局(FBI)から、兄のタメルラン・ツァルナエフ(Tamerlan Tsarnaev)容疑者(26)と過激派組織との関係について聞かれていたことがわかった。英テレビ、チャンネル4(Channel 4)のニュース番組が23日放送した母親のインタビューで明らかになった。

 警察との銃撃戦で19日に死亡したタメルラン容疑者と現在ボストンの病院に入院中のジョハル・ツァルナエフ(Dzhokhar Tsarnaev)容疑者(19)の母親であるズベイダ・ツァルナエフ(Zubeidat Tsarnaeva)さんによると、FBIの捜査官は電話で「あなたの息子は過激派組織と関わっていると思いますか?」と尋ねたという。また、ロシア南部のダゲスタン(Dagestan)にある自宅にも数回にわたり訪問を受けたと語った。

 ズベイダさんは「とても恐ろしい出来事が起きました。しかし、それと私の子供たちとは何の関係もありません。私には分かっています。私は母親です。私は子供たちのことは分かっています」と語った。

 ズベイダさんはまた、英紙デーリー・テレグラフ(Daily Telegraph)とのインタビューで、今週中にも夫と渡米したいと話した。ボストンかその近郊で、死亡したタメルラン容疑者をイスラム教式に埋葬したいという。ズベイダさんによれば、タメルラン容疑者はここ数年、信仰心が厚くなり、母親にベールを被るよう勧めていたという。(c)AFP