【4月19日 AFP】今週末に英ロンドン(London)で開催されるロンドン・マラソン(London Marathon)の実行委員会は18日、レースを完走したランナー1人につき2ポンド(約300円)ずつを米ボストン・マラソン(Boston Marathon)で起きた爆発事件の被害者支援基金「ワン・ファンド・ボストン(The One Fund Boston)」に寄付すると発表した。

 21日のロンドン・マラソンでは約3万5500人が完走すると見込まれており、実行委員会では計7万ポンド(約1050万円)ほどを寄付できるとみている。

 15日のボストン・マラソンでは、ゴール付近で起きた2回の爆発で3人が死亡、180人以上が負傷した。

 ロンドン・マラソンのレースディレクター、ヒュー・ブラッシャー(Hugh Brasher)氏は、「ロンドン・マラソンに関わる誰もが、ボストンでの恐ろしい事件に衝撃を受けた。被害者遺族やボストンのマラソン愛好家仲間たちに、応援の気持ちを伝えたい」 と話している。

 発表を受け、ボストン・マラソンのレースディレクター、トーマス・グリルク(Thomas Grilk)氏は、「(ボストンの)全ての人を代表して、ありがとうと言いたい」と述べた。

 ロンドン・マラソンではスタート前に、ボストンでの犠牲者を追悼して30秒間の黙とうをささげる予定だ。また、参加するランナーたちには、黒いリボンを付けて走ることを呼び掛けている。(c)AFP