【3月 28日 AFP】米連邦最高裁は、同性婚の是非を問う審理2日目の27日、結婚は男女間のものに限ると定義した連邦法「結婚防衛法(Defense of Marriage ActDOMA)」の合憲性について審理した。9人の判事のうち5人が同法は違憲という判断に傾いているもようだ。

 問題の結婚防衛法は1996年に制定されたもので、9つの州で合法となっている同性婚カップルに対し、異性婚と同様の連邦法上の権利と利益の享受を妨げるものとなっている。

 原告のエディス・ウィンザー(Edith Windsor)さん(83)は、40年以上連れ添ったパートナーが2009年に死亡した際、連邦相続税36万3000ドル(約3430万円)を支払うよう命じられた。2人は2007年にカナダで結婚していた。異性婚で相手に先立たれた人は、このような税金の支払いを要求されることはない。ウィンザーさんは、結婚を男女間と限定している結婚防衛法の規定は差別だとして訴えを起こした。

 昨年5月、バラク・オバマ(Barack Obama)米大統領は現職の米大統領として初めて同性婚への支持を表明した。(c)AFP/Chantal Valery