【3月27日 AFP】米連邦最高裁は26日、同性婚を禁じたカリフォルニア(Californian)州憲法修正案の妥当性などを問う裁判の審理を開始した。

 カリフォルニア州では2008年に行われた住民投票で、結婚を男女間に限定する文言を盛り込んだ州憲法の修正案「提案8号(Proposition 8)」が可決され、同性婚は禁止された。連邦最高裁はこの修正条項の合憲性を審理する。また27日には、結婚を男女間のものに限定した連邦法「結婚防衛法(Defense of Marriage Act)」について審理する予定。

 26日、裁判所周辺には同性婚の賛成派と反対派が大勢集まった。その数では同性愛者の権利を擁護する活動家が同性婚に反対する宗教活動家を上回った。

 判決が出るまで数か月かかるとみられているが、これまでに出ているいくつかの司法判断からすると最高裁は、全米規模での同性婚の権利拡大につながる判断を出すことを急がないとみられる。

 米国では9つの州と首都ワシントンD.C.(Washington D.C.)で同性婚が認められている。賛成派の間には最高裁の判断によって同性婚が全米で認められるようになって欲しいという声がある一方、反対派は各州の議会の判断に委ねるべきだとしている。(c)AFP/Chantal Valery and Robert MacPherson