【3月9日 AFP】エジプトの裁判所は9日、 2012年2月に同国のポートサイド(Port Said)にあるサッカー場で発生した暴動事件の裁判で、被告73人のうち、今年1月下旬にすでに下された21人の死刑判決を支持した。また、その21人を除く52人の被告にそれぞれ判決を言い渡した。

 治安上の理由から首都カイロ(Cairo)で行われた今回の裁判では、5人に終身刑、19人に禁錮刑が下された一方、残る28人は無罪判決を受けた。

 2012年のサッカー場での暴動事件では、74人が死亡。その大半は、カイロ(Cairo)の人気チーム、「アル・アハリ(Al-Ahly)」のファンだった。暴力的な抗議行動を組織することもあるアル・アハリのファンは9日の裁判を前に警察に対し、警官9人を含む被告が無罪になれば、報復行動に出ると警告していた。

 同日の裁判で判決を受けた警官は9人。サッカー場の門のカギを持っていた階級の高い警官2人には、事件発生時に門が施錠されていたことを理由として、それぞれ禁錮15年が言い渡された。ほか7人は無罪となった。(c)AFP