【3月5日 AFP】モスクワ(Moscow)市警は5日、1月にボリショイ・バレエ団(Bolshoi Ballet)の芸術監督セルゲイ・フィーリン(Sergei Filin)氏(42)が何者かに酸性の飽きたいをかけられて重傷を負った事件で、容疑者の身柄を拘束し、取り調べを行っていると発表した。

 露インタファクス(Interfax)通信は、匿名の当局者の話として、警察に身柄を拘束された人物はボリショイ・バレエ団のメンバーではないと伝えた。事件をめぐり、これまで複数のバレエ団メンバーが証人として聴取を受けている。

 フィーリン氏は1月半ば、自宅マンションの入り口付近の暗い駐車場内を歩いていた際に、マスクをかぶった人物に顔に酸性の液体をかけられた。フィーリン氏はモスクワ市内の病院で顔のやけどと目の手術を行うため2週間ほど治療を受けた後、ドイツの病院で治療を開始した。ドイツでの治療は今後数か月かかる可能性もあるが、片方の目の視力は一部回復し始めたと報じられている。(c)AFP