【3月1日 AFP】内部告発サイトのウィキリークス(WikiLeaks)に米軍の機密情報を漏えいしたとして訴追されたブラッドリー・マニング(Bradley Manning)陸軍上等兵(25)が2月28日、軍事法廷に出廷し、イラク戦争とアフガニスタン戦争に関する軍事機密を同サイトに提供したことを認めた。動機は「国民的な議論」を起こすためだったと主張している。

 1時間におよぶ審理で、マニング上等兵はしっかりした声で答弁書を読み上げ、派遣先のイラクで仲間から孤立していると感じ、米軍についても「人命を尊重していない」と反感を覚えたと主張。自身に対する罪状22件のうち、比較的軽易な10件について有罪を認めた。だが、終身刑が適用される「敵対勢力のほう助」については罪を否定した。

 軍事法廷はマニング上等兵の罪状認否を受け、ウィキリークスへの機密漏えいなど10件の罪で同上等兵を起訴することを認めた。有罪なら禁錮20年に相当する。

 一方、検察側はマニング上等兵が有罪を認めなかった12件の罪状についても、引き続き起訴を目指す方針だ。公判開始まで、マニング上等兵は米軍の施設で身柄を拘束されている。(c)AFP/Mathieu Rabechault