【2月20日 AFP】南アフリカの首都プレトリア(Pretoria)で19日に開かれた義足のランナー、オスカー・ピストリウス(Oscar Pistorius)被告(26)の保釈をめぐる審理で、同被告は涙を流しながら恋人のリーバ・スティンカンプ(Reeva Steenkamp)さん(29)の殺害は計画的なものではなく、施錠されたバスルームのドアの向こうにいた恋人を侵入者だと勘違いして撃ってしまったと主張した。

 被告は法廷で弁護人が読み上げた宣誓供述書の中で、「この事件や、私の愛するリーバを失ったことについて、本当に無念に思っている」と述べた。バレンタインデーの14日に起きた同事件について、ピストリウス被告が公にコメントを出したのはこれが初めて。

 被告人席に座ったピストリウス被告は、自身の言葉が読み上げられるのを聞きながら何度もむせび泣いた。「私たちは深く愛し合っていて、この上なく幸せだった。自分の恋人を殺す意図はなかった」

 被告が落ち着くのを待つために審理が一時中断される場面もあった。(c)AFP/Johannes Myburgh