【2月14日 AFP】欧州で牛肉として販売されていた冷凍食品に馬肉が混入していた問題で、オランダのメディアは13日、関与が疑われているオランダの業者2人が、過去にイスラム教徒向けのハラルミートと称して馬肉を販売したとして実刑判決を受けていたと報じた。

 国営オランダ放送協会(NOS)によると、2人のうち「ヤン・F(Jan F)」という人物は2012年1月に、南アフリカから輸入した馬肉をハラル処理をした牛肉と偽って販売した罪で禁錮1年、執行猶予3月の実刑判決を受けていたという。

「ヤン・F」は地中海の島国キプロスに本社を置く食肉輸入会社「Draap Trading」の幹部で、NOSは今回の馬肉問題における重要容疑者の1人だと伝えている。オランダ語で馬を意味する「paard」を逆向きにつづると、「Draap」になる。

 Draap社をめぐっては英国やオランダの複数のメディアが13日、馬肉入りの食品を扱っていたとされるフランスの食品処理会社とルーマニアの食肉処理場を仲介した疑いがあると報じている。

 英国で発覚した今回の問題では、アイルランド、オランダ、フランス、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、スイスでも馬肉入りの冷凍食品が見つかり、数百万点が回収される騒ぎとなっている。(c)AFP