【1月8日 AFP】タイとベトナムの空港で6日、合計27キログラム、140万ドル(約1億2200万円)相当のサイの角が当局により押収された。両国の当局が7日に発表した。

 タイの首都バンコク(Bangkok)のスワンナプーム国際空港(Suvarnabhumi Airport)では、計10.6キロのサイの角6本を荷物の中に隠し持っていたベトナム人の男(56)の身柄が拘束された。空港職員によると、男はエチオピア発の便で入国し、ベトナムの首都ハノイ(Hanoi)行きの便に乗り継ぐ予定だったが、受託手荷物は手荷物受け取り用コンベヤーに放置されたままだった。男はサイの角をモザンビークから密輸したことを認めているという。

 またベトナム国営紙タンニェン(Thanh Nien)によると、同国南部ホーチミン(Ho Chi Minh)市でも同日、空港の税関職員が計16.5キロの角6本を押収した。角を持っていたベトナム人の男(33)は、モザンビークからカタールの首都ドーハ(Doha)とバンコクを経由して角を密輸したことを認めているという。両事件の関連性については不明。

 サイの密猟は、一部アジアの国における角の需要が急増していることを背景に近年増加している。サイの角に薬効があると信じられているベトナムにおいては需要増が特に顕著だ。(c)AFP