【12月20日 AFP】仏南部アビニョン(Avignon)近郊の町で、イスラム教の聖戦を意味する「ジハード(Jihad)」と名付けた3歳の息子に、「僕は爆弾」と書かれたTシャツを着せて保育園に行かせた母親とおじが起訴された。おじが購入したTシャツの背中には、「ジハード、9月11日生まれ」とも書かれていた。ジハードちゃんの誕生日は9月11日であることが公式記録によって確認されている。

 母親は今年9月25日、このTシャツをジハードちゃんに着せてアビニョン近郊の町ソルグ(Sorgues)の保育園に送り出したが、これを見た保育士が当局に通報。ティエリ・ラニョー(Thierry Lagneau)町長の告発を受けた検察当局は、母親とおじの2人を2001年9月11日に起きた米同時多発テロ事件に言及したと思われる「犯罪行為の唱道」の罪で起訴した。

 ラニョー町長は「まだ幼い子どもを、政治的メッセージを広めるために利用するという恥ずべき行為に及んだ両者の態度を遺憾に思う」と語った。

 検察によると、起訴された母親とおじは「イスラム主義者」としては知られていない。母親はTシャツがここまで大きな騒動に発展したことに驚いているという。(c)AFP