【12月15日 AFP】米コネティカット(Connecticut)州ニュータウン(Newtown)にあるサンディフック小学校(Sandy Hook Elementary School)で14日午前(日本時間同日深夜)、若い男が銃を乱射し、子供20人と職員6人が死亡した。

 警察や当局の発表によると、犠牲になったのは5~10歳の児童で、18人が校内で死亡、2人が搬送先の病院で亡くなった。現地報道によると、死亡した職員には校長も含まれていた。

 容疑者も現場で死亡したが、自殺したのか警察に射殺されたのかは不明。犯行の動機は現在も不明のままだ。

 被害者はほぼ全員死亡していることから、一度狙われると逃れるのがほぼ不可能だったことや、犯人の銃操作が非常に正確だったことがうかがえる。警察によると、けがをしながらも死を免れたのは1人だけだった。

 警察によると、銃乱射は午前9時30分(日本時間午後11時30分)ごろ始まり、2つの教室が現場となった。犯人は高性能の銃を少なくとも2丁所持していたという。

 米NBCテレビは、銃を乱射した人物をアダム・ランザ(Adam Lanza)容疑者(20)と報じている。報道によると、ランザ容疑者は学校に侵入した際、兄のライアン・ランザ(Ryan Lanza)さん(24)の身分証明証を持っていたため、警察は当初、ランザ容疑者をライアンさんと取り違えていたという。

 また、現地メディアは、容疑者の母親でこの小学校で働いていた女性が事件前に自宅で殺害されたと報じている。ライアンさんは現在、警察の事情聴取を受けているという。

 この事件は、米国の学校で頻発する銃乱射事件の中でも史上2番目の死者数を出す悲劇となった。(c)AFP/Mariano Andrade