【11月16日 AFP】タイ税関は14日、南部プラチュワップキーリーカン県(Prachuap Khiri Khan)の国境検問所で密輸目的とみられるコブラ数百匹を押収したと発表した。検問所を通過するトラックが積んでいた木箱から、野生のコブラが見つかったという。押収したコブラは600匹程度とみられる。

 漢方薬ではコブラの血や肉は精力剤として高価格で取引されている。押収されたコブラも漢方薬向けにタイ国内を経由して近隣国へ密輸しようとしていたものとみられ、価格は1万6300ドル(約130万円)相当だという。

 また、コブラ密輸に関与した疑いで男2人が逮捕された。有罪となれば最高で禁錮10年の刑に科せられる。一方、押収されたコブラはタイ中部の国立公園に移送された。

 タイにはコブラの在来種3種が生息する。いずれも絶滅危惧種ではないが、生きたヘビの輸出入は「ワシントン条約(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約、Convention on International Trade in Endangered SpeciesCITES)」で禁じられている。(c)AFP