【11月9日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)で5日、下水道を徘徊(はいかい)して住民を困らせていたワニが警察に捕獲された。

 ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマス(Hamas)の発表によると、北部ベイトラヒヤ(Beit Lahiya)でボートに乗ったパレスチナ警察が格闘の末、下水道に隠れていた体長1.7メートルのワニを捕獲した。

 同地区ではかねてから、ワニによって生命が危険にさらされているとの住民からの苦情が出ていたという。

 地元当局者によると、捕獲されたワニはガザ動物園(Gaza Zoo)に移送された。

 ベイトラヒヤの下水処理部門責任者、ラジャブ・ナカ(Rajab al-Naqah)氏は、このワニは、まだ小さかった2年前に近隣の動物園から逃げ出して下水に住み着き、地元住民を怖がらせていたと話した。そばで放牧されていた牛たちがワニに襲われたとの目撃証言もある。

 イスラエルによるガザ地区封鎖や2008年12月のガザ空爆などで、同地区の下水道設備は老朽化が進んでいる。(c)AFP