【10月11日 AFP】国際環境保護団体グリーンピース(Greenpeace)は10日、スウェーデンの原子力発電所の施設内に今週、同団体のメンバーが侵入し、うち2人が誰にも見つからないまま38時間にわたって潜伏を続けていたことを明らかにした。

 グリーンピース・スウェーデン広報担当のダニエル・ベングトソン(Daniel Bengtsson)氏によると、同団体のメンバー60人以上が9日朝、スウェーデンのフォルスマルク(Forsmark)原発とリングハルス(Ringhals)に侵入。リングハルス原発では全員が10日午後までに警察に発見されたが、フォルスマルク原発では2人が最後まで発見されず、10日夕方のニュース番組に出演するため自主的に退去したという。

 グリーンピース・スウェーデンによると今回の侵入は、老朽化した原発の警備体制や安全性に警鐘を鳴らす目的で行われた。

 ベングトソン氏は、「2人がこんなにも長時間潜伏していられたのは驚きだ。24時間もいられれば上出来と考えていたが、38時間も潜んでいられたのだから」と語っている。(c)AFP