【9月24日 AFP】オランダで16歳の少女が交流サイト(SNS)フェイスブック(Facebook)で通知した誕生パーティーに数千人が押しかけて一部が暴徒化した事件の被害額は、100万ユーロ(約1億円)を超える可能性がでてきた。

 オランダ北部の町ハーレン(Haren)に住む少女がフェイスブックで誕生パーティーの招待状を公開した際、公開先を友人に限定する非公開設定を忘れてしまったため、パーティー当日の21日夜に3000~5000人がハーレンに押し寄せて一部が暴徒化。出動した警官隊に石や瓶、自転車などを投げつけ、逮捕者やけが人が出る騒ぎになった。

 ANP通信によるとイボ・オプステルテン(Ivo Opstelten)法相はこうした暴動行為は「断じて容認できない」という声明を発表し、騒ぎの首謀者たちに法の裁きを受けさせ、損害を賠償させると言明した。

 オランダ保険協会は、推定被害総額は少なくとも100万ユーロに上ると発表し、あらゆる手を尽くして責任を負うべき者に弁償させるという方針を示した。
 
 地元警察によると、この騒動で34人が公共の秩序を乱した容疑で逮捕された。現場に派遣された警察官は500人に上り、警官3人を含む29人が負傷したが、重傷者はいなかったという。(c)AFP