【9月12日 AFP】インド税関当局は、絶滅の危機にさらされている小型の希少サル、ホソロリスを下着のパンツの中に隠してニューデリー(New Delhi)のインディラ・ガンジー国際空港(Indira Gandhi International Airport)から国外に持ちだそうとしたとして、アラブ首長国連邦(UAE)国籍の男を拘束した。税関当局者が10日、述べた。

 容疑者とともに行動していた旅行者2人も拘束された。容疑者らは、タイのバンコク(Bangkok)からニューデリーの空港に到着し、接続便でUAEのドバイ(Dubai)に帰国しようとしていた。

「乗り換えの旅客の身体検査中に、下着からサルが見つかった」と、税関当局者はAFPに語った。

 体長17センチメートルほどのホソロリスは、インドと東南アジアに生息する種で、一部の人々の間ではほれ薬としての効能があると考えられている。「絶滅の危機にさらされている種だ」と当局者は述べた。

 また、空港内のゴミ箱からも、1匹のホソロリスが発見された。3人が運べなかったため、ゴミ箱に捨てたものとみられる。

 インド当局は、3人からサルの入手先など詳しい情報を聴取する方針。

 インドの税関当局は最近、下着の中にカメ10匹を隠して、バンコクからインドのムンバイ(Mumbai)に持ち込もうとした男を空港で拘束したばかりだった。(c)AFP