【8月25日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico City)南方のモレロス(Morelos)で24日、犯罪者を追跡していたメキシコ連邦警察の捜査班が米国大使館の車を銃撃し、大使館職員2人が負傷した。

 両政府によると負傷した米国大使館職員は病院で治療を受け、命に別条はないという。車にはメキシコ海兵隊の兵士が1人同乗していた。

 メキシコ海軍と治安省の共同声明によると、大使館の車はエルカプリン(El Capulin)にあるメキシコ軍施設へ向かう途中だった。近付いてきた車の乗員が武器を手にしているのを見た運転手が、回避する動きを見せたという。連邦警察は当時、現場付近で捜査に当たっていたが、米国大使館の車が逃走したとみて追跡し、高速道路に入り直したところで発砲。数分後に3台の警察車両が追跡に合流し、さらに銃撃したと説明している。

 大使館の車には外交官車両であることを明記したナンバープレートが付いていた。

 現場付近では最近、麻薬密輸組織同士の抗争が激化しており、前週には別の高速道路で女性4人の遺体が発見されたばかりだった。(c)AFP/David Monroy