【7月22日 AFP】20日未明に米コロラド(Colorado)州で映画『バットマン(Batman)』シリーズ最新作の上映中に起きた銃乱射事件で、警察当局は21日、ジェームズ・ホームズ(James Holmes)容疑者(24)の自宅アパートに残っていた爆発物などの罠を全て撤去したと発表した。

 警察は同容疑者の自宅で、罠の撤去作業を長時間にわたり行い、アパートの建物外では、警察が意図的に罠を爆発させた音が聞こえた。警察は建物内に仕掛けられた爆発物を窓越しに調べており、爆発の勢いで窓ガラスなどが外に吹き飛ばされた。

 こうした中、事件の死者12人の名前が公表され、6歳の女児や米兵2人が含まれていることが明らかになった。アラパホ郡(Arapahoe County)検視当局によると、6歳のベロニカ・モーザーサリバン(Veronica Moser-Sullivan)ちゃんを含む死者12人全員は、銃弾による外傷が死因と断定された。新聞報道によると、ベロニカちゃんの母親のアシュレーさん(25)は首と腹部を銃撃され、オーロラ・メディカル・センター(Aurora Medical Center)で治療を受けているものの重体。意識混濁が見られ、娘の死は知らされていないという。

 負傷者の多くについては、けがやトラウマによる影響が長期化すると予想されている。

 捜査当局によると、同容疑者は犯行の2カ月前に銃弾6000発超をインターネット通販で入手し、銃4丁も購入していた。(c)AFP/Leila Macor