【7月10日 AFP】ブラジル・サンパウロ(Sao Paulo)で9日、ホームレスのカップルが道端に置いてあったごみ袋の中から現金2万レアル(約78万円)を発見し、すぐに警察に届け出るという出来事があった。

 通報を受けた軍警隊当局によると、2人は早朝、街を散歩中にアラーム音を聞いて何事かと近づいてみたという。そこで現金が詰まったごみ袋とブリーフケースを発見して驚き、近くにいた警備員を呼んで警察への通報を依頼したという。

「われわれが到着すると、2人は現金を差し出してきた。前週に日本食レストランから盗まれた金ではないか」と軍警隊関係者は述べている。「黙って金を持ち去ることもできたのに、警備員を呼び通報するよう頼んだ。称賛すべき行為だ」

「盗みは絶対に働いてはいけないと、母から教わりました」と話す発見者の1人、ジェズス・シウバ・サントス(Jesus Silva Santos)さんの1日の収入は、ごみのリサイクルから得る7ドル(約560円)程度だという。(c)AFP