【4月17日 AFP】英南西部コーンワル(Cornwall)の裁判所で13日、付き合っていた女性の両目をえぐり出し視力を失わせたとして起訴された男の裁判で、被告の男が有罪を認めた。警察当局が伝えた。

 シェーン・ジェンキン(Shane Jenkin)被告(33)は、被害者のガールフレンド、ティナ・ナッシュ(Tina Nash)さん(32)に対して前年、意図的に暴行を加えたことを認めた。判決は5月11日に言い渡される。

 事件は2011年4月、ヘイル(Hayle)にある被害者宅で起きた。2児の母親でもあるナッシュさんは、被告の暴力であごと鼻の骨を折り、更に12時間にわたって監禁された。ナッシュさんは以前にも暴力を振るわれたことがあったが、自分は彼を変えることが出来ると信じていたという。

BBCのインタビューに対し、ナッシュさんは「彼は私に責任があると言っていた。『お前のせいでおれは刑務所にぶちこまれる』と。(私の容態を見ても)助けようともしてくれなかった…許せない」と語った。

   「今後、子どもたちの顔が見ることが出来ないのは辛すぎる」

 ナッシュさんが警察当局に語ったところによると、事件発生当日、2人は酒を飲んでいる最中に口論となり、被告がナッシュさんに対して暴力を振るい始めたという。当時、家の中には2人の子供らも在宅中だった。

 捜査当局者は、被告の男が初めから暴力を振るう目的で被害者の首を絞めて失神させたとした。また事件後に駆けつけた友人らが、あまりにもひどい光景に現場にとどまることが出来なかったことについても触れた。

   デボン(Devon)州とコーンワル州の両警察当局が発表した声明によると、ナッシュさんは被告が罪を認めた事を歓迎する一方、次のようにコメントを添えた。

  「彼は私の全てを奪い、人生でもっとも大事なもののひとつである視覚も奪い去った。時々、生き埋めにされた気持ちになる。まるで閉所恐怖症のようで生活をコントロールすることが出来ない」

  「夜、寝るときが一番安心できる。夢の中では見ることができるから。つらいのは朝、現実と直面するとき」 (c)AFP