【3月22日 AFP】(一部更新)フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)周辺で仏軍兵士やユダヤ人学校の生徒ら7人が殺害された連続銃撃事件で、30時間以上アパートに立てこもっていたモハメド・メラ(Mohamed Merah)容疑者(23)が22日、警察の突入に抵抗し、銃撃戦の末に死亡した。クロード・ゲアン(Claude Gueant)内相は、メラ容疑者が「銃を撃ちながら窓から飛び降りた」と報道陣に伝えた。

 ゲアン内相によると、アパートに突入した警察の特殊部隊は、バスルーム以外の部屋が安全であることを確認。「バスルームを確認しようとしたところ、容疑者が激しく発砲しながら出てきた」という。アパート周辺では、約300発の銃声が聞こえた。

「RAID(フランス国家警察特別介入部隊)は応戦した。モハメド・メラは最後には銃を手に窓から飛び出し、そのまま発砲を続けた。地上で死亡しているのが確認された」(ゲアン内相)

 アパートからは、突入の前に爆発音が3回聞こえた。ゲアン内相はこの直前に現場に到着していた。また、パリ検察で対テロ捜査を指揮するフランソワ・モラン(Francois Molins)主任検察官も現場にいた。

 警察関係者によると、銃撃戦で警察官1人が足を負傷し、2人はショック状態にある。一部報道によると、容疑者の自宅はアパートの2階。(c)AFP

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