【3月22日 AFP】フランス南西部トゥールーズ(Toulouse)周辺で仏軍兵士やユダヤ人学校の生徒ら7人が殺害された連続銃撃事件のモハメド・メラ(Mohamed Merah)容疑者(23)が立てこもっているアパート周辺で21日夜(日本時間22日朝)、少なくとも3回にわたって爆発音が聞こえた。

 警察の特殊部隊は爆発音の約16時間前からこのアパートを包囲していた。作戦に近い関係者は、部隊が新たに突入を試みたとのうわさを否定した。警察部隊は夜明け前にすでに1度突入を試みたが銃で反撃され、隊員2人が負傷している。この関係者は、「容疑者は投降すると話していたが考えを変えため、われわれは投降させるために圧力を強めている」と語った。

 爆発音の後に銃撃戦をうかがわせる音は聞こえていない。メラ容疑者はカラシニコフ(Kalashnikov)ライフルや、ミニウージー(Mini-Uzi)短機関銃、多数の拳銃などで武装しているとみられている。

 検察当局によると明け方、警官隊による最初の突入を撃退した容疑者は、警察の交渉担当との対話に応じ、自分は国際テロ組織アルカイダ(Al-Qaeda)から訓練を受けたイスラム過激派で、仏軍兵士ら7人を殺したのは自分だと認めたという。(c)AFP

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