【3月12日 AFP】米ワシントン(Washington)州ピアース郡(Pierce County)で、離婚手続きをしないまま名前を変えて別の女性と結婚していた男が、米SNS大手フェイスブック(Facebook)を通じて別居中の妻にこの事実を知られ、重婚罪で起訴された。22日に出廷する。

 同州タコマ(Tacoma)の地元紙ニューズ・トリビューン(News Tribune)が10日、伝えた起訴状の内容によると、アラン・オニール(Alan O'Neil)被告は元の名前をアラン・ファルク(Alan Fulk)といい、2001年に最初の妻と結婚した。しかし結婚から8年で関係は破たんし、離婚手続きをしないまま別居していたという。被告は前年12月、名字をオニールに変更し、同月中に2番目の妻と結婚したとされる。

 ピアース郡のマーク・リンドキスト(Mark Lindquist)検事によれば最初の妻は、フェイスブックの自動的に「友達」を推薦する機能「知り合いかも?」の欄に2番目の妻が表示されたことから、夫が別の女性と暮らしている事を知った。女性の写真をクリックしたところ、彼女が別居中の夫と着飾ってウエディングケーキの横に立っている写真が見つかったため、夫の母親に電話したという。

「1時間後、(オニール)被告が(最初の妻の)自宅に到着した。妻は自分たちは離婚したのかと何度も夫に問いただした」「被告は『いや、まだ結婚したままだ』と答えた」と、起訴状には記されている。

 被告は最初の妻に、新しい妻のことは黙っていて欲しいと頼んだが、妻は当局に通報したという。「世紀の重大犯罪というわけではないが、犯罪には変わりない」とリンドキスト検事は地元紙に語った。(c)AFP