【2月27日 AFP】ロシア国営・第1テレビ(Channel One)は27日、3月4日に行われる大統領選後にウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)首相を暗殺する計画に関与した疑いで、ロシア当局が男2人を拘束したと報じた。

 第1テレビは、チェチェン(Chechen)共和国の武装勢力指導者ドク・ウマロフ(Doku Umarov)司令官の指示で行動していると語る男2人の映像を放映。男たちは、プーチン氏を首都モスクワ(Moscow)で襲撃する計画を立て、ウクライナ南部オデッサ(Odessa)でその準備をしたと述べている。

 同テレビが伝えたところによると、暗殺計画のため3人の実行者が「ウマロフ司令官の使者からの明確な指示の下」、アラブ首長国連邦(UAE)からトルコ経由でウクライナ入りしたが、うち1人は1月初旬に起きた爆発事件で死亡。この事件がきっかけでロシア当局が捜査に着手したという。

 ウクライナで撮影されたとみられる映像の中で、男の1人は「まずオデッサに行き、爆弾の製造方法を学べと言われた。それからモスクワで商業施設を攻撃し、その後プーチンを暗殺しろとの指示だった」と語っている。

 また同テレビは、もう一方の男が所有していたとされるノートパソコンでプーチン首相が車に乗る動画を再生する映像も放映。この映像について所有者の男は、「警護状況を把握するために撮影した。最終目標はモスクワに行き、プーチン首相を暗殺することだった。最終期限はロシア大統領選の後だった」と同テレビに説明している。(c)AFP