【12月25日 AFP】反捕鯨団体「シー・シェパード(Sea Shepherd Conservation SocietySSCS)」のポール・ワトソン(Paul Watson)代表は、無人航空機を活用して、24日に南極海の北方で日本の調査捕鯨船団を発見したと発表した。

 ワトソン代表によると、シー・シェパードの抗議船「スティーブ・アーウィン(Steve Irwin)」号から発進した長距離無人機が日本の船団を発見し、位置情報を送信してきた。シー・シェパード側は南緯37度、南極海域から1600キロの距離で、日本船団の位置を把握したという。

 これまでに殺害されたクジラはいない、とワトソン代表は付け加えた。「ここから南極海まで、長く厳しい追跡になるだろう。だが、これらの無人機のおかげで、空からの目という、今までなかった強みを手に入れた」

 スティーブ・アーウィン号による捕鯨船団の母船「日新丸(Nisshin Maru)」の追跡を阻止するため、3隻の監視船が現在、スティーブ・アーウィン号を尾行している。だが、ワトソン代表は、無人機があるのでシー・シェパードの方が有利だと語った。無人機は米国の港湾警備会社から寄贈された。(c)AFP

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