【12月14日 AFP】ドイツの首都ベルリン(Berlin)市内の複数のクリスマス市で最近、異物の混入した飲み物を買い物客らに勧める男が出没しており、これまでに10人が吐き気を催すなどの被害が出ている。

 警察によると、男は40代半ば、身長が高く、金髪。前週、市内の数か所のクリスマス市に現れ、子どもが生まれたので一緒に祝ってくれと言って、買い物客らにミニボトル入りのシュナップス(蒸留酒)を差し出して回ったという。このボトル飲料を飲んだ人たちは、吐き気を催したり嘔吐(おうと)し、意識を失って病院で治療を受けた例もあった。うち少なくとも1件で、男はサンタクロースの格好をしていたという。

 独大衆紙ビルト(Bild)は13日、アレクサンダー広場(Alexanderplatz)のクリスマス市の主催者が「早めのクリスマス・プレゼント」として、犯人確保に1000ユーロ(約10万円)の懸賞金をかけたと報じた。この主催者によると同広場では、サンタの扮装をした男にだまされ、15歳の若者が被害を受けたという。(c)AFP