【12月6日 AFP】コートジボワールの大統領選挙結果をめぐる騒乱で「人道に対する罪」の容疑で国際刑事裁判所(ICC)に逮捕されたローラン・バグボ(Laurent Gbagbo)前大統領(66)が5日、同裁判所に初出廷し、自身の逮捕はフランスの画策によるものだと非難した。

 バグボ前大統領には、昨年行われた大統領選挙後に起きた騒乱をめぐる殺人や強姦、非人道的行為など「人道に対する罪」で4件の容疑がかけられている。国連(UN)では、この騒乱による死者は3000人に達したとみている。

 元国家元首がICCで裁かれるのは、バグボ前大統領が初めて。

 出廷したバグボ前大統領は、「私が逮捕されたのは、フランスの『爆弾』のせいだ。フランス軍がやったのだ」と、フランスを非難した。

 バグボ前大統領は、2010年12月16日から2011年4月12日の間に政府軍が行ったとされる犯罪容疑の予備審理のため、2012年6月18日に再び出廷する。バグボ前大統領の公判開始の可否は、この予備審理で決定されることになる。

 コートジボワールで逮捕されたバグボ前大統領は前月30日、コートジボワールの収監施設からICCがあるオランダ・ハーグ(Hague)に身柄を移送されていた。(c)AFP/Jan Hennop

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