【12月5日 AFP】米アップル(Apple)が、特許を侵害されたとして韓国・サムスン電子(Samsung Electronics)を訴えていた裁判で、米カリフォルニア(California)州サンノゼ(San Jose)連邦地裁は2日、一部のタブレット端末とスマートフォン(多機能携帯電話)の販売差し止めを求めるアップルの仮処分申請を棄却した。

 サムスン側は声明を発表し、「この決定は、アップルの主張には実体がないという、かねてからのわれわれの主張を認めるものだ」と歓迎。「(来年の審理では)サムスン携帯端末の独自性を証明できると確信している」と述べた。

 サムスンのある広報担当者は、米市場で重要な年末商戦の時期にサムスン製品の販売をできなくすることがアップルの狙いだったと述べた。

 アップルとサムスンは、全世界で1000億ドル(約7兆8000億円)規模に上るタブレットPCとスマートフォン市場で優位に立とうと、米国、ドイツ、日本、韓国、オーストラリアなど約10か国で、タブレットPCとスマートフォン関連の技術をめぐる法廷闘争を繰り広げている。(c)AFP